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小学館、総売上高で講談社抜く 初めてトップに

 小学館の昨年度の総売上高が1470億円(2月期)となり、講談社(昨年11月期)を14億円上回って初めてトップに立った。好調な女性ファッション誌が広告収入に貢献、映画の配当や著作権関係を含む部門も大きく伸びた。若い女性にカリスマ的人気があるエビちゃんこと蛯原友里らが専属モデルを務めるファッション誌「CanCam」やドラえもんが首位浮上を後押しした格好だ。

 主力の雑誌と書籍の売上高では、依然として講談社が小学館を100億円近く上回った。だが広告収入と映画の配当や著作権料などを含む「その他」の売上高では逆に小学館が講談社を113億円上回り、雑誌と書籍での差の穴を埋め総売上高で首位に躍進した。

 「広告収入は、これまでにない数字。うちには世代別に女性ファッション誌があるが、クライアントからそれぞれの雑誌の力を認められた結果だと思います」と小学館の白井勝也専務は語る。広告収入は前年比2.7%増の247億円で、講談社を60億円上回った。うち6割を女性ファッション誌が稼ぎ出したという。

 その代表格が月刊の「CanCam」。日本ABC協会によると、昨年下半期の平均実売部数は「CanCam」が約62万3000部。同じジャンルの講談社「ViVi」は約34万5000部、光文社「JJ」が約17万6000部で、「CanCam」の部数が突出している。

 女性ファッション誌の競争は激しい。03年上期では、3誌のうち、「ViVi」が約41万6000部でトップ。次いで「JJ」約40万4000部、「CanCam」は約37万9000部で3位だった。「確かに女性ファッション誌の変動も影響した」と講談社広報室もみる。

 もう一つ、小学館の決算で目を引くのが「ドラえもん」「名探偵コナン」「ポケモン」などの映画やキャラクターの著作権関係など「その他」に分類される収入だ。前年比で3割近く伸びて114億円となり、講談社を53億円上回った。

 一方、総売上高では、小学館が前年比で0.8%減、講談社は5.8%減。両社ともに売り上げの6割前後を占める雑誌の苦戦が響いている。小学館は書籍も減だった。減収のなかでの首位浮上だけに、小学館の白井専務は「売上高は1480億円を標榜(ひょうぼう)したが届かなかった。減収で役員報酬もカットし、トップを取った意識もない。今期は3、4、5月と昨年実績に届くか届かないかの状態で楽観はできない」と語る。

 出版業界の売り上げが減少に転じて昨年でちょうど10年。返本率の増加や売り上げ減に歯止めがかからない。出版ニュース社の清田義昭代表は「効率を求める一方、何でも手がけて新刊点数を増やし自転車操業を続けている出版社も多い。だが厳しい時だからこそ、各社ともなぜ出版なのかを原点に返って考える必要があるのではないか。ドラえもんが、小学館が赤字でも守り続けている学年誌から生まれ、育ったことも、そのことを象徴しているように思う」と話す。

 (2007年06月19日12時20分『asahi.com』)

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